#45 壁を使ったヨガ練

 
こんにちは。
ヨガインストラクターのuriです。
 
今回のテーマは「壁を使ったヨガの練習」です。
 

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◻️壁を使って「感覚」を掴む
「腰が反ってると言われても、自覚がない・・」
「ポーズをどう直したらいいかわからない・・」
 
そんな時は「壁」を使って練習してみませんか?インストラクションだけではしっくりこない「感覚」の確認に有効かもしれません。
 
❶ニュートラルの確認(タダーサナ)
踵、お尻の面(仙骨の面)、肩甲骨、後頭部の4点が壁についているか確認してみましょう。
ひとつ確認してみていただきたいのは「壁と背中の間に手のひらが入るか」。余裕で手が通る場合は、普段から反り腰の傾向が強いかもしれません。また「頭が壁につかない」場合は、頭が前方に突き出てしまいがちで、日頃から呼吸が浅いかもしれません。
 
❷踵を押し出す力のキープ(ダンダアーサナ、アルダマツエンドラなど)
ポーズのキープ時間が長くなると、踵を押し出す力が弱くなることが少なくありません。足裏を壁につけ、足裏全体で壁を押し出してみましょう。「踵を押し出す力」は足首の関節が関係しており、まっすぐ立つための重要な要素のひとつです。
 
❸反り腰の確認(戦士のポーズⅡ)
壁に、次の3点【お尻の面(左右2点)・肩甲骨(左右2点)・頭(踏み込んだ手の先方向に目線を向けるので耳)】をつけるよう意識してみます。
腰が反ると、肩甲骨や頭が壁につきづらくなります。
 

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❹重力による負荷を軽減して、筋肉骨格の使い方を確認(チャトランガ)
手のひらで壁を押しながら、肩甲骨を左右に開く意識をもちます。脇を開かないようにしながら、肩を下制し(腰方向に下げ)、腕を体に沿わせるように後ろに引きます。通常のチャトランガに比べて重力の負荷がかからない分、筋肉をどのように使えばよいのかに集中しやすいです。
 
❺膝を直角に曲げ、太もも垂直をキープ(ラクダ)
両膝と股関節を壁につけた状態で、ゆっくり上体を後方に倒します。膝直角(90度)を保ちつつ、腰が反りすぎないよう体幹で体を支えながら、気持ちよく胸を開いていきます。壁を活用して脚を固定することで、「膝~股関節が0ポジション(ニュートラル)」「体幹・臀部筋肉の刺激」の効果が得やすくなると考えます。
 

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❻バランスのサポート(戦士のポーズⅢ)
このポーズは、片足立ちでTの形になりながら、骨盤まっすぐを保ち、後脚をまっすぐ伸ばす必要があります。慣れるまではなかなか難しいのですが、これができれば縮みがちな腹筋を伸ばし、適切に腹圧を入れることができます。そのため、後ろに伸ばした脚の足裏で壁を押し返す(後脚をまっすぐ伸ばす)ことで、この感覚を掴みやすくなってきます。筋肉の使い方や関節のポジションなどを感覚でつかめたら、あとはポーズをキープするための関連筋を鍛えていきましょう。
 
❼難易度が高いポーズにチャレンジ(シルシャアーサナ)
壁を使えば転倒することがないので安心ですが、上級者ポーズなので無理は禁物です。足を床に置いて膝の伸びているポジションから、足を壁に移動させます。腿が床と並行になる位置まで足を壁に沿って歩かせます。なんとなくヘッドスタンドでホールドする感覚をつかめ、ヘッドスタンドのための身体づくりに役立ちます。
 

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いかがでしたか?ご自宅で練習される際には、ぜひ参考にされてみてください。