#49 ヨガと子どもの成長

 
こんにちは。
ヨガインストラクターのuriです。
 
今回のテーマは「ヨガと子どもの成長」です。
 

f:id:uri-blog:20200617034036j:plaindesigned by freepik.com

 
◻️小学生向けのヨガイベントを開催
先日とあるアクティブラーニングスクールで、ヨガのオンラインイベントをさせていただきました。
 
子ども向けのヨガに関する情報や、発達に関する文献を読みながらクラスメイキング。当日は小学1年生から6年生まで、10人以上が参加してくれました。

イベント後は「気持ちがすっきりした」「楽しかった」といった感想をもらいました!私も楽しかったです!
 

f:id:uri-blog:20200617034144j:plain

 
今回の情報収集から当日の進行を通して、興味深いなと思った「ゴールデンエイジ」という考えをご紹介します。

◻️「ゴールデンエイジ」とは
子供の身体・運動能力が著しく発達する時期のこと。具体的には5~12歳を指します。
この時期に神経系の発達がほとんど完成するため、正しい動作を身につけるには最適な時期と言えますが、逆に悪い姿勢やクセ等を大人になってから直そうとしても難しいので、正しい姿勢を習得することが非常に重要です。
 
「スキャモンの発育曲線」は、どの年代にどんな能力が発達するのかをグラフ化したもの。神経系の発達は12歳でほぼ100%。つまり、あなたの今の運動神経も10~12歳の時に作られたということになります。
 

f:id:uri-blog:20200617034304p:plain

この時期にさまざまな動作を経験することで、脳が刺激され、運動神経も発達していきます。
 
このゴールデンエイジを、「プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)」と「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えるようです。それぞれ、プレ・ゴールデンエイジは「神経系の発達」、ゴールデンエイジは「即座の習得」が特徴だそうです。
 
ゴールデンエイジ期の子どもは、初めてチャレンジする動作でも見よう見まねでできてしまうことがあります。またこの時期に習得した動作(技術)は大人になっても落ちないという特徴があります。
 
◻️「ゴールデンエイジ」の考えを取り込んだヨガレッスン
プレ・ゴールデンエイジ期に、様々な運動を体験させることが大切です。なぜなら、複数の動きを同時に行うので、脳が刺激され活性化するからです。筋力やジャンプ力など、複数の運動神経が脳によって「コーディネート(協調)」され「すばしっこい」「たくみ」な動作ができるようになります。
 
これらを参考にしながら、小学生向けのヨガクラスを考えました。
 
●正しい姿勢を体感し、自分で再現できること
●「コーディネーション」=筋力・柔軟性・バランス感覚・踏ん張りなど
●全身を動かすことで、複数の動きを同時に行うこと
 
まずは壁を使った「正しい姿勢講座」。そのあとは「動物園の散策」というテーマで動物のポーズをとっていきます。

もちろんコーディネーションの観点から、バランスよく全身を使うようにポーズを組みました。最近の子どもの中には、立位時に足の指が地面から浮いてしまう「浮指」になってしまう子が多いというニュースを見たので、カエルの真似をしながらつま先立ちになり、足の指10本を床にベターとつけてみたり。(小指までしっかり!)
 

f:id:uri-blog:20200617034703p:plain

 
逆にヨガで補いきれないと思った「リズム感」は、BGMに合わせてリズムよく足踏み行進。「ジャンプ力」は「バネ力」と置き換えて、サルの真似をしながら屈伸のまま跳ねる動きを取り入れたり。
 
子ども向けのヨガは独学ではありましたが、参加してくれたみんなにとってコーディネーション能力を養う機会になったのなら嬉しいです。また精神性にも触れ、もし嫌なことがあったりモヤモヤしたら、呼吸を整えたり体を動かしてみるといいよ、とも伝えました。
 
今回のイベントをきっかけに、将来何かの折に子どもたちがヨガを思い出し、それが彼ら、彼女たちにとってプラスになれば本望です。