#43 産後の骨盤

 
こんにちは。
ヨガインストラクターのuriです。
 
今回は「産後の骨盤」について考えます。 
 
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◻️産後の骨盤の状態
骨盤自体はそもそも可動性が低く、骨盤内の関節としては仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節部分が可動域としてあるのみです。「骨盤の変形」は、妊娠や怪我などで外から強い力が加わるといった特殊な状況でない限り、ほとんど起こることはありません。
 
妊娠中は骨盤腔内に胎児がいるため、骨盤腔内を広げようとリラキシンというホルモンが出て、骨盤関節部の靭帯が緩くなります 。一方、産後はその必要がなくなるのでオキシトシンというホルモンにより、緩くなった靭帯が数ヶ月かけて戻ろうとします。

出産のために開いた骨盤は、一般的に産後2ヶ月くらいかけて元に戻ろうとしますが、まれに元に戻りにくくなっている可能性はあります。
産後は筋肉が少なくなっていたりして、思ったように元に戻らないことも。

骨盤が開いたままだと身体は内臓を守るため皮下脂肪を蓄え、産後太りの原因になる場合もあります。
 

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◻️産後の骨盤矯正は本当に必要?
出産後に一時的に広がった骨盤の回復はホルモンによって元に戻っていきます。そのため、骨盤矯正をしなくても自然に回復するのを待つだけでも十分との意見も。もし産後の骨盤矯正やストレッチを行う場合は、無理をしない範囲で行いましょう。
 
産後すぐは思っているよりもおなかはへこまないもの。それは子宮がまだ大きいままだからです。子宮の収縮とともに、おなかは元の大きさに戻っていきます。

体重が元に戻っても、体型は戻りにくいもの。妊娠前のスタイルを取り戻したい場合は、産後用の特別な体操が必要になってきます。産後6ヶ月くらいかけて元に戻すのがベストです。
 
ただし、産後は体を回復させることが第一で、産後すぐに腹筋運動などをすることは尿もれにつながることも。少なくとも産後7~8週間過ぎてから、体調と相談しつつエクササイズを始めましょう。
 
◻️「骨盤底筋群」を中心に全身を整える
オススメポーズの一つに「セッツバンダアーサナ」が挙げられます。

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太ももの間にタオルなどを挟んで、肩と膝とで、胸~股関節を引っ張りあうようにします。
 
身体のゆがみの原因は骨盤だけでなく、全身の筋力・柔軟性のバランスの乱れによるものもあります。通常のヨガクラスで、全身をまんべんなく整えることも大切かもしれませんね。